プーチン、自らを語る
ウラジーミル・プーチン
ナタリア・ゲヴォルクヤン、ナタリア・チマコワ、アンドレイ・コレスニコフ
高橋則明訳
扶桑社
を読んだ。
★★★☆☆
-こんな説があります。アパートの爆破は意図的になされたもので、その目的はチェチェンでの軍事行動開始を正当化するためだ。つまり、爆破はロシアの特殊部隊によるものだというのですが。
プーチン なんだって!自分たちのアパートを吹き飛ばしたというのか。それは、まったくもって・・・・・・ナンセンスだ!非常識きわまりない。
ロシアの特殊部隊には、自国民に対してそのような犯罪行為をしうる人間はいない。それは道徳外の問題だ。そんな説は、ロシアに対する情報戦争の一部でしかない。
プーチン (チェチェン問題に答えて)何が保証になるかわかるかね。もう一度言うよ。悪党どもを粉砕することだ。武器を取った者は誰であろうとつぶす。
プーチン ロシアは社会基盤を持たない政党や団体、集団、組織であふれている。その中で、共産党だけが唯一、社会基盤を持つ大規模な、真の政党なのだ、だが、そこにはイデオロギーの「ゴキブリ」がはびこっている。
-たとえばどんな「ゴキブリ」ですか。
プーチン たとえば、私有財産を没収し、国有化するという主張だ。
-興味のある政治家は誰ですか?
プーチン ナポレオン・ボナパルトだ(笑)。